ロウ付け材料

ロウ付けとは

金属同士を接合する金属接合技術の一つです。
母材そのものを融解させて融合させる溶接とは違い、母材よりも融点が低い素材であるロウ材を母材同士の隙間に流し込むことで接合する方法です。これにより、母材を溶かさず寸法精度の良い接合を行うことが出来ます。

ロウ付けイメージ

溶接イメージ

ロウ付けの特徴

  • 母材を溶かさずに接合することができ寸法精度が高い
  • 接合部の気密性が高い
  • 異種金属同士を接合することができる

はんだ付けとの違い

ロウ付けとはんだ付けは融解温度によって分類されます。
ロウ材は450℃以上の温度で液体化するのに対し、はんだは450℃以下の温度で液体化します。
はんだ付けと比べ気密性が高く、母材と同程度の強度を得ることができます。

製造可能な形状

多くの形状が製造可能です。

材質※1製造可能形状
ワイヤーテープクラッド材
銀ロウBAg-1
BAg-2
BAg-3
BAg-4
BAg-5
BAg-6
BAg-7
BAg-8
BAg-20
BAg-24
Ag466
Ag495
リン銅ロウBCuP-1
BCuP-1 P6
※2
BCuP-2×××
BCuP-3×××
BCuP-3A
※2
BCuP-4×××
BCuP-5
BCuP-6×××
※1 材質名はJIS規格の品名を使用。
※2 社内独自の配合材料名
製造可能形状の説明板材箔材圧延 + スリット加工による条材製品です
テープ伸線加工 + 圧延によるテープ状製品です
線材伸線加工による線材製品です
クラッド材銅材の一部にロウ材を接合した製品です

主な用途

銀ロウ・一般用ロウ材
 ・メガネフレーム
 ・切削工具超硬チップロウ付け
りん銅ロウ・銅の母材の接合
・熱交換器(エコキュート等)ロウ付け
 ・電気接点ロウ付
サンドロウ・切削工具超硬チップロウ付け